【バスケ】FIFAの要求について考えました その1 「リーグ統一問題」
ご存じの方も多いと思いますが、日本バスケ協会(JBA)が国際バスケ連盟(FIBA)から組織の是正を求められている件。
その回答期限が先月末でしたが、統一リーグに向けた話し合いは合意には至りませんでしたね…。
また、個人的に気になっていた、統一リーグ以外でFIBAから求められていた代表強化や国際大会と国内大会のスケジュール調整についてどのような回答をFIBAに提出したのか取り上げてくれる記事が見当たらなかったのですが、どうなっているんでしょうか?
知っている方がいれば、教えて頂きたいです…。
国際大会に出場できなくなる以外にも、FIBAからの制裁内容次第ではJOCからの強化費の支給がストップする可能性もあるとか無いとか。
時事ドットコム:制裁なら強化費停止も=バスケット協会に通告−JOC
しかし、あまりネガティブな事ばかり考えても仕方ありません!
今回の件で日本バスケ界の状況を知ることができた点は良いことだと思いますし、バスケとの関わり方を考えるいい機会でもありました。
そこでFIBAから指摘されている3つの要求に対する解決策を個人的に考えてみましたので、3回に分けて記事にしたいと思います。
第1回目の今回は「リーグ統一問題」についてです!
目次でございます。
チーム名に企業名をいれるか否か
統一リーグ問題で最終合意に至らなかった理由の一つと言われていますね。
これは「チーム名に企業名を入れる際のルール」を決めれば良いのではないかと思ったので、試しにルールを考えてみました!
例えばこんな感じ。
- 基本的にチーム名は愛称+地域名(市区町村名)
- チーム名にもテキスト広告のスペースを設ける
- チーム名の広告スペースを入れる際のルール
- 広告主となる企業の経営状況をリーグが判断する
- 企業名は使用できるが、商品名やサービス名はNG
- リーグにおける企業名付きチーム名の使用範囲は以下のとおりとする
- リーグによるプレスリリース内
- アワード表彰式・ドラフトなどリーグ主催のイベント時
- リーグ公式サイトのチーム詳細ページ
- 略称の設定
- (例)ターキッシュ エアラインズ bjリーグ → TKbjリーグ
- チームにおける企業名付きチーム名の使用範囲は、チーム運営会社が保有する広告スペース内とする。
- 使用範囲をチーム運営会社と広告主との間で決定し、リーグに届け出る。
チーム名の使用範囲は大いに検討の余地ありですが、最低限の使用範囲を決め、それ以外での取り扱う側の判断に任せて良いんじゃないかという考えにいたりました。
チーム名が長くなると、試合結果や試合中継の際に文字ばかりになり見えづらくないか心配です(汗)
統一リーグの構造について
下の記事によると、統一リーグの参加要項を年内に確定させ募集開始、来年3月末締め切り、6月参加チーム決定という流れなので、今の時点である程度できているとは思います。
FIBAへの回答期限まで約3週間。統一プロリーグ草案から着地点は見出せるのか?|バスケットボール スピリッツ
ただ統一リーグへの参加について、1点だけ気になる事があります。
それはスタート時は全てのチームを1つのリーグに所属させて運営する予定である事です。
NBL、NBDL、bjリーグには合計40以上のチームがありますので、個人的にはJリーグのように2部構成(場合によっては3部構成)にした方が良いかと思っております。
理由としては
- 現状で経営規模に格差があるはずなので、それを1つにすると経営が追いつかないチームが続出する予感
- 昇格・降格制度を実施し、シーズンを通して質の高い試合を提供する
といった所です。
チーム数が増えるので、どのチームも遠征の回数が増えると思います。
それはイコール遠征費がかさむという事であり、それを賄うだけの収入計画を立て実現しなければいけません。
ただ、これをチームだけの負担にしないよう、リーグやJBAがある程度救済できる体制が望ましいかと思います。
チーム運営会社も今回の統一リーグ問題の影響を受けるので、資金援助・収入計画立案の手助けなど必要に応じた対応ができるとベストと言えそうです。
経営規模に応じた2リーグ制のご提案
これはJリーグと同じ構成なので、わかりやすいかと思います。
Jリーグではクラブの経営情報を開示していまして、下記リンクを参考にするとJ1の平均営業収入は約30億円、J2だと約10億円となっており、経営規模の差が3倍くらいあります。
バスケ界にもこういった情報共有の文化が浸透して欲しいなというのは置いといて。
統一リーグでもJリーグをお手本にリーグ参加資格に経営規模を導入し、リーグを運用するのも悪くないのではないでしょうか?
昇格・降格制度の導入
また、2リーグ制にする事で昇格・降格制度の導入が可能になります。
サッカーでは世界的にも昇格・降格制度を取り入れているリーグが多数あり、英国プレミアリーグのシーズン終盤の降格争いはとても熾烈で熱い!
プレーしている選手やファンにとってはたまったものではないですが、リーグ戦終盤の楽しみ方の一つになっているのは事実ですね。
関東大学リーグは確か5部くらいまであったように記憶しています。
バスケリーグにおける昇格・降格制度について知識や経験を共有してもらい導入の判断材料にするのもありでしょう。
ビジョンを掲げ、アジア~世界を目指すリーグ運営に
これは、FIBAが求めている「代表強化」にも繋がるのですが、統一リーグ運営に海外戦略を加えてみるのも面白そうだなと思いまして。
どの案も現時点では夢物語と言われる代物ばかりですが、大きなビジョンを掲げ、目の前の小さな作業を積み重ねていければ、いつの日か実現するかもしれません!