【バスケ】FIFAの要求について考えました その2 「代表強化」
前回はFIBAから改善を求められている3つの問題のうち「統一リーグ問題」について書きました。
2回目となる今回は「代表強化」について解決策を妄想しつつ書いてみたいと思います!
目次
目標を設定する
「今後実施されるであろう代表強化の施策は、何を持って成功と言えるのか?」
まずはこの点について考えてみました。
バスケの男子日本代表がオリンピック出場から遠ざかっていて、1976年モントリオール大会で11位になったが最後ですから、2012年ロンドン大会の時点で36年もオリンピックに出場していないことになります。
こうくると目標を「オリンピック出場」に設定したくなりますが、今の日本代表には少しハードルが高いように感じています(汗)
というのも、オリンピックやワールドカップ(2010年までは世界選手権)につながるアジア選手権において、日本代表の成績が芳しくないからです。1997年に銀メダルを獲得したのを最後に最高でも5位、直近のアジア選手権では9位とアジアを勝ち抜く力が備わっているとは言いがたい状況になっておりますので、どうも強気になれません…。
なので、目標をアジア選手権でメダル獲得(3位以上)に設定してみたのですがいかがでしょうか?
前述した1997年以来のメダル獲得になる事以外にも理由がありまして、それは翌年にあるオリンピックやワールドカップ出場への扉が開かれるからです!
翌年がオリンピックの場合
アジア選手権優勝チームに本大会出場権が与えられ、2位3位のチームには世界最終予選の出場権が与えられます。世界最終予選で3位以内に入れば本大会出場権獲得となります。
コーチ育成
日本代表が今の状況になってしまった事に対して、選手の責任はほとんどないと思っています。
それは誰にも教えられないで世界レベルの技術の修得など不可能だから。
バスケは習慣のスポーツと呼ばれるくらい、毎日の練習の積み重ねが重要です。
そして練習の質を高め、良い方向に導く事ができるのはコーチだけです。
コーチの質を高める事はイコール選手の質を高める事だと言っても過言ではないでしょう!
それではどうやってコーチの質を高めるかという話でございます。
提案は以下の2点です。
- 目標達成に向けた活動を継続して行い情報共有する
- プロチームのジュニアチームを作る
目標達成に向けた活動を継続して行い情報共有する
具体的には以下の様な活動などいかがでしょうか?
- フル代表の練習・トレーニングのメニューの開発
- 欧米、アジアでの代表強化策の研究
- フィジカル、メンタルを科学的に分析し、年齢別に対応策をまとめる
- IT活用(試合や練習など様々なデータを収集解析し、改善活動に積極利用する)
2015年からコーチライセンスの完全義務化が始まりますので、コーチライセンス取得者限定で情報公開してみても面白いかもしれません。
プロチームのジュニアチームを作る
そして、そのジュニアチームに今ある各種大会への出場権を与えます。
U-12チームがミニバスの大会に、U-15チームが中体連の大会に、U-18チームがインターハイ予選やウィンターカップ予選にそれぞれ出場するというイメージですね。
クラブチームの強さをはかる上で、同世代の部活動チームとの真剣勝負できる舞台を用意します。
プロチームの看板を背負って練習・試合に臨むわけですから、周囲の期待は相当なものになるでしょう。部活動のコーチに比べて大変な役割になりますが、コーチが成長するための環境としては悪くないと思います。
選手は基本的にミニバスや学校の部活動に参加し、部活だけではバスケ熱が満たされない選手がクラブチームに集まるという状況になると、選手・コーチが自分のレベルに合わせてバスケに向き合えるようになるのかなと妄想してしまいました。
グローバル対応
選手の強化には高いレベルを経験させることが一番の近道だと思いますので、どんどん海外に出ていけるような環境づくりにも着手してもらいましょう!
- これまで招集した外国人コーチや選手のつてを頼って、欧米・アジアのクラブチーム関係者とのパイプを作る
- その際、選手だけでなくコーチ・スタッフも海外挑戦できるような関係を築けるとベスト
- 海外チームとのマッチメイク
- プロチームの海外遠征、海外チームの国内遠征誘致、アジア判ユーロリーグ
- 活躍した選手のシーズンハイライト動画を作成してYoutubeにアップ
- 海外チームのスカウトにアピール!
井の中の蛙にならないよう、海外のバスケ事情に触れることも大事なのかなと思いました。
まとめ
今回は代表強化について書いてみました!
何度も書き直しながらだったので、頭が沸騰する直前でした~。危ない危ない。
当たり前ですが「これをやれば良い!」という特効薬はなく、その時点で最善と思われる策に対してアクションし、結果を振り返り、改善策を立て実行するというサイクルの繰り返しが大切なのかなと思いました。
そのサイクルを情熱を持って繰り返すうちに経験値が上がり、知識・人脈が増えるはずです!
そうして得たものを更に日本代表強化につぎ込めば、いつか目標達成できるんじゃないでしょうか。
制裁が確定的な状況ですが、これをきっかけに日本バスケ協会が組織として新しく生まれ変わる事を期待しています!
次回は「協会のガバナンス」についてです。
国際大会と国内大会のスケジュールについても触れたいと思っておりますよ!