【NFL】初めてスーパーボールを見ました
突然ですが、今日はNFLお話です。
数日前までのアメフト知識
これまでスーパーボールどころかアメフトの試合をろくに見たことがありませんでしたし、ツイッターでNFLに関するつぶやきを見たり、スポーツニュースでNFLの事が取り上げられていても残念ながら記憶に残っておりません・・・。
NBAの選手が昔アメフトやっていたなんて話は結構ありますよね。アイバーソンやレブロンが学生時代にアメフト選手としても優秀だったようですし、ネイト・ロビンソンもアメフトやってたような記憶が。ただ、そういった話題を知った時もアメフトのトレーニング方法に興味がわきましたが競技そのものに対するモチベーションが高くなった事はありません。
その他、数日前までの私のアメフトの知識
- アメリカのスポーツ番組の視聴率ではトップ10のほとんどがスーパーボール
- NFLのチアリーダーの中に日本人の方がいらっしゃる
- 昔TBS系で放送されていた「スポーツマンNo.1決定戦」で好成績を収めていた河口正史選手ですらNFLでプレーが叶わなかった
- ボブ・サップもアメフト出身
- オードリーの2人は学生時代にアメフト部所属
恥ずかしながら、こんなレベルでした・・・
そんな中、とあるブログ記事に遭遇
先週末にこんな記事に出会いました。
世界最大級イベント「スーパーボウル」をニワカが楽しむ方法 | 倉本圭造
とても面白くあっという間に最後まで呼んでしまったのですが、その中で印象に残った部分を引用させて頂きます。
何度かもう書いていますが、今のアメフトはこういう
「伝統的ポケットパサー型クォーターバック」
vs
「新時代の自分も走っちゃうモバイルクオーターバック」という大きく違うプレイスタイル、キャラクターが、その有効性を競い合ってぶつかり合う・・・という、なかなか「世界の風潮」と表裏一体なものを感じる状況になっているんですね。メインフレームコンピューターと分散型ネットコンピューティングだとか、トップダウン型組織とフラットな自律型組織だとか、そういう「よくある対比」がものすごく当てはまるような世界が広がっている。
これを読みながらNBAと重ねようとしている自分がいまして、BIG○という形でスタープレーヤーを集めているチームと、チームプレーに磨きをかけているチームとの対比になるのかなぁと。
前者であればピアース・ガーネット・アレンのBOS、レブロン・ウェイド・ボッシュのMIA。後者であればダンカン・パーカー・ジノビリといった生え抜きの選手が活躍しているSASやコービー中心でガソル兄やオドムといった優秀なサポーティングキャストがいたLALといったところでしょうか。
ただオラジュワン、ドレクスラー、バークレーが揃ったHOUでも、そのドレクスラーのかわりにピッペンが入ったHOUでも優勝できませんでしたし、シャック、コービー、カール・マローン、ペイトンを擁したLALがファイナルでDETに完敗でした。さすがにあの時はスタープレーヤーを集めるだけではNBAで優勝できないんだと確信しました。
しかしその流れを変えたのが前述のBOS。スーパースターではありましたが優勝経験のない3人が揃って初優勝を飾ったという意味でも驚かされました。そんな事を思い出しているうちに、もし今NFLの時代が変わろうとしているなら見てみたいなと思うようになり、スーパーボール前日のNHKの特集番組とスーパーボールの生中継を録画して見てみました。
ワールドスポーツMLBのスーパーボール直前番組を見る
ワールドスポーツMLBはNHK BS1でやっている海外スポーツ情報番組ですね。
ワールドスポーツMLB - NHK
番組名がMLBとなっていますが、メジャーリーグの話題だけを取り扱っているというわけではなく、MLB、NFL、NBA、海外サッカー、PGAツアー、テニスなど人気のスポーツ情報を取り扱っている番組です。そんなワールドスポーツMLBがスーパーボール直前に特集を組んでいたので、録画して視聴。
ブログでも言っていた両チームのプレースタイルの話題にも触れられていましたね。予備知識が皆無な私にとってはどんな情報も新鮮で勉強になりました。復習ついてでに、いま思い出せるの事をあげてみます。
ペイトリオッツについて
- 正式名称はニューイングランド・ペイトリオッツで、毎年強い。
- クオーターバックは精密機械ことトム・ブレイディ。歴代でもトップクラスのQB。色々な記録を持っている。
- ヘッドコーチが策士。
- パスディフェンスコーディネーター(あってるかな?)に日系2世の方がいる。
- シーズン序盤は苦しんだが、徐々に調子を上げてスーパーボールまで辿り着いた。
- スーパーボールで大差勝ちがない。大差負けもない。いつも接戦。
- スタジオは全体的にペイトリオッツ押し。
シーホークスについて
- 正式名称はシアトル・シーホークス。去年のチャンピオンで2連覇に挑む。
- クオーターバックはラッセル・ウィルソン。パスだけじゃなくランもできる。
- マーション・リンチは無口だけどモンスター。
- シャーマンはよく喋る。ビッグマウスだけど実力も折り紙つき。
- ディフェンスが鉄壁でワルガキ軍団。バッドボーイズと呼ばれている。(デトロイト・ピストンズじゃないか!)
- 前の試合(NBAでいうところのカンファレンスファイナル)で大逆転劇を演じ、ラッセル・ウィルソンが男泣き。
スーパーボールについて
- 国家斉唱の際、一番盛り上がるところで戦闘機が上空を通過する演出。
- スーパーボールの日はピザ屋さんが大忙し。結婚式場は商売あがったり。
- スーパーボールに出場しないチームのユニフォームを着て応援するファンもいる。
- あり得ないドラマが起こる。予測不能。
こんな感じです。もしかしたら、スーパーボール本番を見ている時に得た知識もあるかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。
人生初のスーパーボール!
という事で、いよいよスーパーボールの試合を録画観戦しました。
序盤の膠着状態
序盤はなかなか点が入らない展開でしたが、それはお互いのチームのスカウティング、それを活かした各コーチによる戦術、最後にそれを体現する選手のそれぞれが高いレベルにあるんだろうなと勝手に想像しながら見ていました。
マーション・リンチのランでシーホークスが追いつく
ただ、第2Qが進むに連れてマーション・リンチのモンスターぶりが頭角を現し始めます。飛び抜けて大きいわけではないのですが、なかなか倒れない。倒れたとしても着地するギリギリまでボールを進めようとするんですよね。マーション・リンチ1人に相手選手のほとんどがタックルしているコントみたいなシーンがあり、笑わせてもらいました。
そのマーション・リンチのランでシーホークスが追いつきます。
長い距離のタッチダウンパス!
試合前は長い距離のパスかランの得点シーンが見たいなと思っていたのですが、そういったシーンにならないようディフェンス側が警戒するので簡単に見れるわけもありませんよね。NBAのアリウープくらいの感覚で見れると思っていた私が間違ってました。すいません。
それでもペイトリオッツのトム・ブレイディが長い距離のタッチダウンパスを見せてくれたので、かなり満足しました。これで再びペイトリオッツリード。
諦めないバッドボーイズ
上のプレーが出たのが第2Q残り30秒くらいだったと思います。このまま終わりそうな雰囲気だったんですが、バッドボーイズたちが見せてくれました。それまで約30分戦って1タッチダウンだった彼らですが、走るわ投げるわで残りたった30秒でタッチダウン。14-14の同点に追いついてしまうんですから面白い。最後のタッチダウンパスを受けたマシューズは、少し前にも長いパスをキャッチしていて、シンデレラ・ボーイのような存在でしたね。
ついにシーホークスが逆転
常に追いかける展開だったシーホークスが我慢して我慢して、フィールドゴールを決めてようやく逆転。第2Q終盤の良い流れを逆転に結びつけた事で、完全に流れが変わりました。これは素人目にも明らかでした。解説の方が精密機械のトム・ブレイディを崩すには精神的にプレッシャーをかけるしかないというニュアンスの話をされていたのですが、その状況がまさに起こったわけで、逆にここからペイトリオッツがどのように巻き返してくるのか楽しみにもなりました。
確かこのプレーの後だったと思うのですが、解説の高野さんが「アメフトのセオリーだとゲームの流れが一気にシーホークスに傾く」というニュアンスのお話をされていたのが印象的でした。
ペイトリオッツにアンラッキーが重なる
やはりアメフトのセオリーの通りシーホークスの流れが止まらず、タッチダウンで追加点。この時、ペイトリオッツの選手が審判にぶつかってしまうというアンラッキーもあって、勝利の女神はシーホークスの方を向いているように見えました。ワンプレー毎にストップするアメフトであっても、簡単に変えられない程のゲームの流れがあるというのは新しい発見でしたね。